漆喰の抗菌作用
コロナウィルスで世界中がざわざわとしていますね
今日の朝のニュースでは、ある程度、急激な感染拡大は抑えられていると報道がありました。
早く終息に向かってほしいものです。
コロナウイルスに効果があるかは分かりませんが
漆喰には抗菌作用があります。
漆喰壁と言えば、お城や蔵などに使われているイメージが強いと思います。
中でも酒蔵や味噌造りなどには昔から漆喰壁が使われています。
調湿効果があり、醸造過程で醗酵に有益な菌を活かし、有害な菌を抑制する効果があるからです。
食物の保存なども漆喰塗りの倉庫に入れておくと長持ちしたり
ヨーロッパなどの古い町や村で漆喰を塗ったら流行り病がおさまったという言い伝えもあります。
ではなぜ、そんな効果があるのでしょうか
漆喰の原料は消石灰に海藻糊と麻スサを混ぜて作ります。
消石灰とは石灰石を加熱し出来た生石灰に水を加えたもので
校庭に引くライン、
農業などの土壌改良材に、
こんにゃくを固める凝固剤
鳥インフルエンザなどの時にまいている白い粉
などがよく知られています、
強アルカリの特性を生かし、様々な用途に使われています。
漆喰も同じで消石灰を原料としていますので強アルカリ性
ウイルスや細菌、微生物は生きられるPH域が決まっていて
強い酸性またはアルカリ性の環境では活性が落ち死滅してしまう事から
抗菌作用があるというわけです。
ちなみに、お酒や味噌造りに欠かせない麹菌などは強アルカリ側でも生きられるので
種麹に石灰を混ぜたりして、アルカリ側で生きられない雑菌を、繁殖させにくくしているのです。
また醸造室を土壁と漆喰で仕上げることにより酵母や麹の活動しやすい環境を作っています。
現代だから立証できることも、
当時は手探りだったはず、経験と勘と数々の失敗からより良い物にたどり着く、 昔の人の知恵と情熱は本当にすごいなと感じます。
併せて読んでみてください ~漆喰って高いのでは?~
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