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漆喰の種類とシックハウスの現状

更新日:2020年4月12日

漆喰には見た目が美しいだけでなく。様々な効果があります。


では漆喰にはどんな種類があるのでしょうか



 *本漆喰    消石灰に海藻糊と麻繊維を使って練ったもの、(城カベ植田仕様はこれ)

         地域によって消石灰の代わりに貝殻を焼いて

         酸化させたものを使うこともあります。


 *土佐漆喰   消石灰に藁と水を混ぜ熟成させたもの

  (藁の成分で薄黄茶色になるが経年変化で白くなる)

        

 *ムチ漆喰   生石灰と藁を混合したものに水を加え、

化学反応で藁をなじませすり潰して熟成させたもの,土佐漆喰より藁の量が多い


 *南蛮漆喰   漆喰に油脂や粘土を加えたもの、防水性が高く透湿性が低く

         主に屋根瓦を施工するときの葺き土に適している


 *砂漆喰    漆喰に砂を混ぜたもの、中塗りに使われることが多い

 

 *既調合漆喰  水を加え、練ることで漆喰として使われる.漆喰メーカーが製造した製品

        消石灰と麻スサ、粉末海藻糊、炭酸カルシウムなどの

         微骨材が配合されている。


 *DIY向けの既調合漆喰

        本漆喰はひび割れなどが起きやすく、一般の方が塗るには難しいので

        合成樹脂などを混ぜ(化学糊)施工性、接着性、強度を上げている

        水を混ぜて練るタイプと練り状の製品がある


 *漆喰塗料   漆喰の成分が入った塗料、ローラーで塗るタイプ

         壁紙の上に塗ることも可能


 *漆喰調~   調なので、漆喰ではない クロスやペンキ、F☆☆☆☆品 

         意匠性塗材など種類は豊富


と、ひとえに漆喰と言っても、たくさんの種類があることがわかりますね。



現代の建築において、ひび割れは欠陥で大きな問題、

天然素材の木や漆喰も例外ではなく、それがクレームになったりもします。

そのため、施工側も木や漆喰を勧めにくくなってきたわけです。

クレームを回避するため、合成樹脂などを混ぜた割れにくい壁材(新建材)

などが重宝されるようになりました。

漆喰のデメリットを解消し、同時にメリットも少なくなっているような気がします。


でもこれってどうなの?

ひび割れってそんなに悪いことなのかな?

施工する側がこんなこと言ってはいけないかもしれませんが・・・


日々、左官職人は、ひび割れしないように下地や配合を考え創意工夫をしています。

漆喰は仕上げの一つで、構造体が動けば必然とひび割れします

当社では、大工の下地も併せて漆喰がひび割れしにくいように考えて試行錯誤しています。

実際住んでいて気になるレベルのひび割れはかなり少ないように思います。


そもそも漆喰を塗る目的って何なのでしょう?



 *健康でいられる環境を作るため(調湿・消臭・抗菌・天然素材等)

 *見た目の美しさ

 *人の手で塗るオンリーワンの特別感

 *長寿命


といろいろ浮かびますが、

やはり一番多い理由は健康でいられる環境づくりだと思います。


なのに、体に害があるかもしれない化学物質を混ぜこみ

ひび割れというデメリットを解消するのは、どうしてなのでしょう


確かにコストは下げられますし、メリットもありますが

自分たち家族の健康とそのメリットを天秤にかけた時

どちらが大事かは、よく考えて判断する必要があります。


えっ!、そんなに体に害のあるもの使ってるの??と思われるかもしれませんが、


実は

シックハウスの相談件数は数年前から徐々に増え始めています

2003年シックハウス対策法で症状は激減しましたが、

規制されていない化学物質が代替えとして使用されています。

これらの人体への影響は調査をしないとわからない

調査結果によっては指針値の見直しや新たな物質の追加が必要になることも

充分に起こりうるわけです。



安全かどうかわからないけど、危険と証明できないから大丈夫という判断に 自分や家族が巻き込まれるのは絶対に避けたいですよね


これは、漆喰だけの問題ではなく住まいにおけるすべての材料に言えることです


F☆☆☆☆のマークは規制対象の物は基準値以下ですよというマーク、

ほぼ上記の可能性が当てはまりますし、

基準値以下の物質は入っているということです。

高気密化された今の住宅では人体に与える影響も大きくなります。

新築やリフォームを考えるときに、知っているのと知らないのとでは、大きく違います。


漆喰には化学物質がそもそもなく

昔から使われ続けている実績もある

健康でいられる環境づくりに適した材料なのです。


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